全国秘湯おすすめランキングTOP10!混浴や絶景スポットも【2018年最新版】

秘湯

秘湯は、人里から離れた山奥などにある特別感のある温泉。都会の喧騒から離れて、人がまばらな山奥に一人こもりたいという願望をもつときが日常生活の中で誰しもあるのではないでしょうか。

そんな願望を満たしてくれる秘湯。時間をかけて到着した先で味わう温泉は格別。景色も素晴らしいです。

秘湯とは?

秘湯
「秘湯」とは、朝日旅行会の創業者だった故岩木一二三さんが作られた造語で、山奥など交通の便が悪いところにあるため、あまり人に知られていない温泉のことです。隠れるように存在しているのが特徴です。

高度経済成長期に、社員旅行などで旅行の大衆化が進み、温泉の団体旅行が頻繁に行われるようになり、温泉ブームが巻き起こりました。しかし、そのニーズはあくまで社員旅行で歓楽を求めての旅行でした。

そのため、源泉が湧き出しているだけの「野湯」や周辺に歓楽街がなく、小さな温泉宿が数軒なんて温泉地は旅行ブームの恩恵を受けることなく、閉業に追い込まれていく宿もたくさんありました。

しかし、近年そのような大衆的な旅行とは別に、日本の古来からの「旅」の意味が見直されつつあります。心の故郷を求め、誰も訪れたことのない秘境、大自然にいやされたいと、「秘湯」にロマンを求める人々が増えています。

まさに「秘湯」とは日本人の求める原風景や心のふるさと、いつでも昔の純粋な心を取りもどし、安らぐ空間へと帰れる場所なのです。

秘湯へのアクセスですが、近年は交通網の発達から、車で比較的簡単に行けるところから登山経験を必要とする難所まで、いろいろな秘湯があります。

とくに、青森県の「谷地温泉」、徳島県の「祖谷温泉」、北海道の「ニセコ薬師温泉」が“日本三大秘湯”と呼ばれていましたが、「ニセコ薬師温泉」は2014年の旅館の閉館により利用できなくなりました。

本当は教えたくない! 秘湯の魅力

秘湯
秘湯の多くは、山奥など人通りの少ない場所にあるため、一般的な温泉地にある旅館やホテルの温泉よりも行くのが大変です。しかし、ときには道なき道を歩いた先に味わえる秘湯の爽快感はとにかく格別。そして、周囲の大自然を見ていると、忙しい日常をマルっと忘れさせてくれます。

行く道中は来たことを後悔するけど、いざ秘湯に入ってみると“また来たい”と思う……。それほどの魅力が秘湯にはあるのです。

秘湯と秘境温泉との違い

秘湯
秘湯と似たような言葉で「秘境温泉」というものがあります。しかし秘境温泉に定義はありません。そもそも秘境とは、「外部の人が足を踏み入れたことがほとんどなく、まだ一般に知られていない地域」を指します。「秘境温泉」は(多くの)人に知られていない温泉のことなので「秘湯」とほぼ同じといえますね。

秘湯と穴場温泉との違い

秘湯
「秘湯」とは「山奥など交通の便が悪いところにあるため、あまり人に知られていない温泉」のことで、「穴場温泉」は「一般の人にあまり知られていない温泉」のことで一見同じように思えますが、「穴場温泉」は、近くに訪れているのに見落としている意外な場所の温泉地で、「秘湯」が山奥の立地からあまり人が訪れるような場所にないという点でややニュアンスが異なります。

秘湯の入り方やマナー

秘湯
秘湯と呼ばれる温泉にはシャワーなど体を洗うための設備がないところもあります。そういった温泉に入る際は、たくさんの人が入る湯船を汚さない、最低限のマナーとして「かけ湯」をしてからにしましょう。

「かけ湯」とは、一度温泉のお湯を体にかけてから入ることです。「かけ湯」を念入りにおこなうことによって、体温の急激な上昇を防ぐことができ、入浴中に起こりやすい脳卒中や心臓発作を予防できます。

また、混浴の秘湯も多く、混浴ではタオルで体を隠したくなりますが、お湯にタオルを入れるのはマナー違反。女性の方は湯浴み着を利用するのがおすすめです。

男女両方が入るということを意識しながら、男性が女性の体をじろじろ見ないなど、皆が気持ちいい入浴が楽しめるようにお互い気配りしましょう。

湯浴み着についてはこちらをチェック!

秘湯に入る時の注意点

人物イメージ
温泉に入ったあとは血管が拡張しているため、体温を発散しやすい状態です。気温が低い山のなかにある温泉からあがったあとは特に湯冷めしやすくなるので注意。

温泉の周囲に冷水があるなら、温泉からあがるときに手が足に冷水をかけて広がった血管を収縮させてあげましょう。寒い場所では髪を濡らさないようにすることも大切です。

全国秘湯おすすめランキング10選

ビギナーでも気軽に行ける、比較的アクセスしやすい秘湯がある施設をセレクトしました!

その1:日本三大秘湯の1つ「谷地温泉」(青森県十和田市)

日本三大秘湯のひとつである「谷地温泉」。八甲田山麓にあり、開湯から400年を誇ります。お湯は2種類。38℃の「下の湯」と42℃の「上の湯」です。

「下の湯」の泉質は「単純温泉」。浴用適応症として、自律神経不安定症・不眠症・うつ状態に効果効能があります。

「上の湯」の泉質は「硫黄泉」。浴用適応症として、アトピー性皮膚炎・尋常性乾癬・慢性湿疹・表皮化膿症に効果効能があります。

周辺には、高山植物が自生する「谷地湿原」が広がります。

単純温泉についてもっと詳しく

硫黄泉についてもっと詳しく

「谷地温泉」の施設情報

施設名 谷地温泉
住所 青森県十和田市法量谷地1
電話番号 0176-74-1181
URL http://www.yachionsen.com/

その2:秘境の一軒宿「祖谷温泉」(徳島県三好市)

自然豊かな祖谷渓に旅館があり、そこから温泉へは傾斜角42度のケーブルカーで向かいます。温泉の泉質は「アルカリ性単純硫黄温泉」となっていて、ぬめり気のある感触で古い角質を取り除いてくれる“美肌の湯”です。浴用適応症として、アトピー性皮膚炎・尋常性乾癬・慢性湿疹・表皮化膿症に効果効能があります。

「祖谷温泉」の施設情報

施設名 祖谷温泉
住所 徳島県三好市池田町松尾松本367-28
電話番号 0883-75-2311
URL https://www.iyaonsen.co.jp/

その3:『テルマエ・ロマエ』の「北温泉旅館」(栃木県那須町)

大きな天狗のお面が飾られている「天狗の湯」は混浴となっています。男女別の露天風呂もあるので女性も安心して利用できます。当旅館は、映画『テルマエ・ロマエ』のロケ地としても有名で、その雰囲気は抜群!

「北温泉旅館」の施設情報

施設名 北温泉旅館
住所 栃木県那須郡那須町湯本151
電話番号 0287-76-2008
URL http://www.kitaonsen.com/

その4:奥多摩の温泉「蛇の湯温泉 たから荘」(東京都檜原村)

東京で秘湯を楽しむならこちら。『武蔵野風土記』にも記載がある現在多摩地域に残っている数少ない温泉のひとつです。渓流のせせらぎを聞きながら温泉に入って、思う存分リラックスできますよ。

「蛇の湯温泉 たから荘」の施設情報

施設名 蛇の湯温泉 たから荘
住所 東京都西多摩郡檜原村2465
電話番号 042-598-6001
URL http://janoyu-takarasou.o.oo7.jp/

その5:敷地内に5本の源泉! 「銀婚湯」(北海道二海郡)

敷地内にある5本の源泉から湧き出るお湯を10種類以上のお風呂で堪能できます。なかでも注目は散策路に点在する「隠し湯」。木をくり抜いたかのような「トチニの湯」など、雰囲気のあるお風呂が7つ用意されています。

「温泉旅館 銀婚湯」の施設情報

施設名 温泉旅館 銀婚湯
住所 北海道二海郡八雲町上の湯199
電話番号 0137-67-3111
URL http://www.ginkonyu.com/

その6:目の前に広がる海「不老ふ死温泉」(青森県西津軽郡)

目の前に海が広がる「海辺の露天風呂」から見える眺めは最高。温泉の泉質は「含鉄-ナトリウム-マグネシウム-塩化物強塩泉」。湯冷めしにくいうえに殺菌効果に優れ、さらに美肌効果もあるのが特徴です。浴用適応症として、きりきず・末梢循環障害・冷え性・うつ状態・皮膚乾燥症に効果効能があります。

塩化物泉についてもっと詳しく

「不老ふ死温泉」の施設情報

施設名 不老ふ死温泉
住所 青森県西津軽郡深浦町大字舮作字下清滝15
電話番号 0173-74-3500
URL http://www.furofushi.com/

その7:本当に大きな大浴場! 「大黒屋」(福島県西白河郡)

当旅館の名物である大浴場「大岩風呂」は、5×15メートルの大きなお風呂。湯船のなかにある石「子宝石」をなでると、子宝に恵まれるといわれています。露天風呂の「恵比寿の湯」では奥甲子の大自然を存分に味わえますよ。

「甲子温泉 旅館大黒屋」の施設情報

施設名 甲子温泉 旅館大黒屋
住所 福島県西白河郡西郷村大字真船字寺平1
電話番号 0248-36-2301
URL http://www.kashionsen.jp/

その8:関東最後の秘湯「八丁の湯」(栃木県日光市)

標高1,300メートルに位置する日光国立公園内のこちらの宿では“関東最後の秘湯”があります。昭和4年の開業時から存在する「雪見の湯」や目の前に滝がある「滝見の湯」などの混浴露天風呂を用意。男女別のお風呂もあるので異性と入るのに抵抗がある人も安心です。

「八丁の湯」の施設情報

施設名 八丁の湯
住所 栃木県日光市川俣876
電話番号 0288-96-0306
URL https://www.8tyo-no-yu.co.jp

その9:湯治場として200年の歴史「清風荘」(熊本県阿蘇郡)

温泉治療を目的とした“湯治場”として、200年以上に渡り人々を癒し続けている当旅館。「すずめの湯」のお湯は、湧き出した源泉に加水せずありのままの状態でつかれるのが特徴。新鮮な温泉は疲れをよりいっそう癒してくれます!

「地獄温泉 清風荘」の施設情報

施設名 地獄温泉 清風荘
住所 熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽2327
電話番号 0967-67-0005
URL http://jigoku-onsen.co.jp/

その10:世界遺産「湯の峰温泉 つぼ湯」(和歌山県田辺市)

秘湯
湯の峰温泉には2つの浴場がありますが、注目は世界遺産に登録されている「つぼ湯」。天然岩でつくられた味のある湯船は2~3人が入れる程度の大きさで、硫黄分を含んだお湯は1日に7回色が変わるといわれていて神秘的です。

「湯の峰温泉公衆浴場・つぼ湯」の施設情報

施設名 湯の峰温泉公衆浴場・つぼ湯
住所 和歌山県田辺市本宮町湯の峰110
電話番号 0735-42-0074
URL http://www.hongu.jp/onsen/yunomine/tuboyu/

秘湯にハマりそう!

秘湯
秘湯の特別感と開放感は、温泉好きなら1度は味わっておきたい特別なもの。比較的行きやすいところが増えているので、ぜひチャレンジしてください。1回行ったらハマってしまうはず!

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