【意外と知らない】外湯と内湯の定義とは?外湯めぐりのおすすめ温泉地ランキングTOP5も

「外湯」と「内湯」と聞いて、それぞれどんなお風呂をイメージしますか?

「屋根があるかないかじゃないの?」「露天風呂かそうでないかでしょ?」……ナントナクはわかる気がしていても、よくわからない人が多いのではないでしょうか。

じつは「外湯」と「内湯」にはきちんとした定義があるようです。外湯と内湯の説明と、おすすめの外湯についてまとめてみました。

外湯と内湯


外湯」は、外にある共同浴場のこと。

内湯」は、旅館の中にあるお風呂のこと。

ポンプなどの技術が開発されるまで、温泉は自然湧出源泉に限られていました。ポンプがなければ、新しく源泉を掘ることも、お湯を各宿に分配することもできません。

今よりももっと温泉が貴重だった時代、温泉は共有財産であり、たくさんの宿が並ぶ温泉街では旅館ごとにお風呂を設けることはありませんでした。技術が発達した現代では、旅館の中にお風呂があるのは当たり前に。そうしたお風呂を「内湯」、それに対して外にある共同浴場を「外湯」と呼ぶようになったそうです。

外湯めぐりについて


異なる源泉・異なる浴場が豊富にある温泉地では、共同浴場や日帰り入浴施設が集まった温泉街となっています。

宿泊している施設のお風呂だけでなく、いろいろな外湯を散策しながら巡るのは楽しいですよね。最近はスタンプラリーをやっている温泉街などもあるようです。

外湯めぐりをする際の服装や持ち物は?

服装

基本的にルールはありません。自由な格好でOKです!

ただし、ほとんどの人は旅館で借りた浴衣をきています。浴衣だと脱ぎ着が楽なので外湯めぐりにも最適です。せっかくの機会なので、風情を感じるためにも浴衣を着てみましょう。

タオル

こちらも旅館で借りたものを持っていけます。外湯の各施設ではタオルの用意がないので、必ずタオルを持参しましょう。その際いろいろな温泉に何度も入浴することを想定し、もし1枚では不安という方はご自身でタオルを用意できると安心です。

シャンプーや化粧水など

外湯にはシャンプーや石鹸などが置いていないことが多いです。シャワーすらもなく、純粋に温泉を楽しむために作られている外湯もたくさんあります。

頭や身体を洗いたければ、宿泊先の内湯で済ませておくのがベター。

地元の人は、シャワーがない共同浴場でもシャンプーと石鹸を持ち込んで頭と身体を洗っている人もいます。地元の人にならって持参したシャンプー・石鹸で洗うのもありです。

お金

外湯めぐりのルールは温泉地ごとに異なっています。料金が必要な場合が多いですが、宿泊者は無料、だれでも無料などのところも。ただし、無料であってもお金を用意しておいた方がいいでしょう。

入浴後の水分補給や、温泉街での食べ歩きなどでお金が必要になることも見越しておきたいです。

ただし、持ち歩くお金は小銭程度にとどめておくのが安全。貴重品ロッカーがなかったりすべて埋まっていたりするときもあるので、高額の現金や不必要な貴重品を持ち歩くのはリスクがあります。

外湯めぐりの人気おすすめランキングTOP5

第1位:趣ある石畳の温泉街でさまざまな泉質が楽しめる「渋温泉」(長野県)


「渋温泉」には、9箇所の外湯があります。

温泉成分もさまざまで、鉄分が多いものから白濁のもの、緑がかったもの、無色透明など地中から湧き出たままの温泉が味わえます。

風情ある石畳の温泉街はノスタルジックな気分に浸らせてくれることでしょう。

第2位:歴史ある湯治場の風情を満喫できる文学の街「城崎温泉」(兵庫県)」
「城崎温泉」には7箇所の外湯があり、山頂からの景色や重要文化財に指定された温泉寺など温泉以外にも見所がたくさんあります。

明治以降多くの文豪が来訪して作品の舞台にもなっており、文学の街としても知られる温泉街です。

人気作家が城崎温泉をテーマに書いた作品を城崎温泉だけで限定発売する「本と温泉」プロジェクトも開催しています。

第3位:レジャーと共に四季折々の大自然が魅力「越後湯沢温泉(新潟県)」

「越後湯沢温泉」には5箇所の外湯があり、それぞれの温泉施設や湯沢町観光協会で外湯めぐりチケットも販売されています。

川端康成の名作「雪国」の舞台としても有名なこちらの温泉は、夏は登山やハイキング、冬はスキーやスノーボードなど、レジャースポットが満載ですのでレジャー帰りにぜひお立ち寄りください。

第4位:江戸時代から引き継がれた13箇所の外湯「野沢温泉(長野県)」


「野沢温泉」には地域の人々に愛され大切に守られてきた13箇所の外湯があり、それぞれのお風呂には湯守り仏が奉られています。

また野沢温泉観光協会による、温泉と共にこの地域の文化や暮らしが体験できる「ふるさと体験プログラム」も用意されており、伝統工芸の「つる細工」やそば打ちなどを体験することもできるそうです。

第5位:信州最古の温泉で湯めぐり散歩「別所温泉(長野県)」


「別所温泉」には3箇所の外湯があります。

周辺に重要文化財などの歴史的建造物が多い別所温泉では、温泉街に散歩コースも整備されておりますので、外湯と共に神社仏閣の鑑賞や散策をお楽しみください。

外湯も内湯も楽しみたい!


せっかくの旅行なので、温泉も観光も、宿泊する旅館もめいっぱい満喫したいですよね。温泉街は、それをすべて叶えることができます。浴衣をきて、歴史的建造物に囲まれ少しタイムスリップしたような非日常を味わいたい方はぜひ、次の旅行に温泉街へ行かれることをおすすめします。

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