韓国のチムジルバンとは?ハンジュンマクとの違いや効果効能

最近、自宅近所のスーパー銭湯がお気に入りな稲葉です。
ここのところ気軽にいけるスーパー銭湯がたくさんできて、さすがは温泉大国日本だなと感じるところですが、海外の温泉事情も知りたいなと思う今日この頃。
今日はお隣の国、韓国のお話しです!

1.チムジルバンとは?

チムジルバン(찜질방)とは?

近年韓国の都市部を中心に急増している、50~90℃程度の低温サウナを主体とした健康ランドの一種。基本的には24時間営業で、日本のカプセルホテルのような低価の宿泊施設もついているようです。日本では近年、岩盤浴の一種として取り入れられているところもあるとのこと。
要するに、韓国式スーパー銭湯のようですね。

チムジルバンの歴史

かなり昔に、チムジルバンという名前のかわりに「プルガマ(火の釜)」という名前で存在していたようです。陶磁器や炭を燃やす窯を、人々がプルカマとして活用したと言われていますが、あまりにも熱いので布なんかを身にまとって入ったといいます。

歴史をさかのぼってみると、500年前にも似たような形態の「汗蒸所(ハンジュンソ)」というものがあったと言われており、かなり長い歴史をもっているといえます。最近のような形態のチムジルバンが生まれたのはおそらく1990年代頃と比較的最近のお話しで、2000年代に入ってから本格的に増え始めました。

2.ハンジュンマクやサウナとの違いは?

ハンジュンマクとは?

「汗蒸幕(ハンジュンマク)」は、15世紀の文献に出てくるほど歴史がある伝統的なサウナです。薬石と黄土を積み上げて造ったドーム内で松の木を燃やし、室内を高温にすることで発生する遠赤外線の効果で、体を芯から温める美容健康法です。

チムジルバンとハンジュンマクの違い

最大の違いは『温度』です。チムジルバンは、50~90℃程度のいわゆる低温サウナですが、一方ハンジュンマクは、およそ100℃。部屋がドーム型をしていてかなり暑いのが特徴です。熱さよけの麻布を頭からかぶり、出たり入ったりを何度か繰り返します。

サウナと何が違うの?

これはとっても単純。男女別で服を着ないで入るのがサウナです。

3.チムジルバンの効果効能


チムジルバンは、身体に溜まった老廃物や有害物質を排出する効果があると言われていて、何種類ものチムジルバンがあり、それぞれ効能も違います。

黄土サウナ(ファンド)

鉄分とマグネシウム、微生物が多く含まれ、殺菌性の力があるとされています。黄土から発生する遠赤外線が新陳代謝・血液循環の促進や有害物質の排出を促します。

塩サウナ

血液を浄化させ、新陳代謝の促進や動脈硬化、高血圧を予防する効果があります。また、赤血球を作り出して、胃腸や消化器官を強くするので、体内毒素や殺菌効果だけでなく解熱や止血、心臓活性化機能にも効果があるので健康な身体へと導いてくれます。

玉サウナ(翡翠サウナ)

青玉の主成分、マグネシウムとゲルマニウムが豊富に含まれているので、多量の遠赤外線を放出します。放出される遠赤外線は、他の熱に比べ皮膚の深層まで熱を浸透させるので、皮下層の微細血管を拡張、血液循環の促進、新陳代謝の改善、体内組織の老廃物排出等の効果があります。その他、脱毛やストレス性、神経性の疾患にも高い効果があるとされています。

アイスサウナ

発熱された体をゆっくり冷やす効果があります。たっぷり汗をかいた身体の開いた毛穴を引き締め、ハリを与え弾力あるお肌に。高温サウナに比べ温度差がかなりあるので、妊婦さんや高齢者の方は体調を考えて利用しましょう。また、長時間の利用は風邪の素にもなるのでご注意下さい。

4.チムジルバンの正しい入り方


基本的には、日本の岩盤浴とほぼ一緒です。シャワーを浴びて、チムジルバン用の衣服に着替えてから入ります。

注意点として、汗を流す時間は30分を越えないようにすること。そして、大体5分くらい汗を流したら約10分の休憩時間を取るのが理想です。充分な水分補給や栄養補給も忘れずに。

チムジルバンを終えたら、約30分から60分ほどゆっくりとリラックスするのも、身体に負担がかからず効果的です。

お肌が乾燥する場合がありますので、ローションやスキンなどのケアも忘れないようにしましょう。そのままにしておくと、 肌荒れや乾燥肌の原因になります。特に肌が弱い方は、チムジルバンを終えたら保湿ケアを必ずして下さい。

お風呂上りや塗れた髪の状態での利用は、髪の毛が痛んでしまうのであまり良くありません。きちんと乾かすか、濡れた状態で利用する方は、タオルで髪の毛をきちんと保護で利用しましょう。「ヤンモリ」というタオルを羊の頭のように巻くスタイルが流行していて、韓国のチムジルバンスタイルとして定着しているようです。

5.チムジルバンで美肌作り

韓国人女性の美肌に貢献しているチムジルバン

女性を悩ませるお肌のトラブル、肌のくすみ・シワ・しみ・たるみ。これらは肌のターンオーバーが整うことで改善されやすくなります。たくさん汗を流せばデトックスになるので、どんどんお肌も綺麗になる!?

韓国では男女問わず月に4回から8回チムジルバンに入る習慣が根付いているのだそうです。低温サウナなので、スマートフォンやおやつを持ち込むことも可能で、デートスポットとしても人気があるとか。
稲葉も岩盤浴デート大好きです!(知らんがな)

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