湯あたりとは?原因・症状・3つの対処法をご紹介!のぼせとの違いは?

1.湯あたりとは?のぼせとの違い


温泉に入ると、お湯に含まれた温泉成分によって、頭痛、めまい、発熱、嘔吐など、体調不良をおこすことがあります。これが「湯あたり」と呼ばれる症状で、「のぼせ」や「ほてり」を含めた総称となります。

湯あたりになりやすい泉質は、「硫黄泉」「酸性泉」「放射能泉」などの刺激が強い泉質です。温泉の成分によって中毒反応が引き起こされ、長湯によって「身体がだるい」「頭痛」「嘔吐」など、身体にさまざまな影響を及ぼします。

湯あたりの主な症状

・熱
・寒気
・頭痛
・腹痛
・下痢
・めまい
・強い倦怠感
・体がだるい
・吐き気、嘔吐 など

2.湯あたりの原因


湯あたりになる原因ですが、温泉の効果・効能によって一時的な体調不良となる「好転反応」だとされています。

通常1〜2日程度の温泉入浴では湯あたりになることはなく、温泉に入り始めて2〜3日後から1週間のあいだに発症することが一般的です。「そんなに長時間温泉に入らない」と思われるかもしれませんが、そもそも湯あたりは「湯治」や「温泉療法」の長期的な温泉入浴の途中で引き起こる場合が多く、1日に3回未満の温泉入浴であったり、2泊3日程度の温泉旅行であれば、湯あたりになる心配は少ないでしょう。

反対に長期的に温泉入浴をする場合は、身体を徐々に温泉に慣れさせるため、初日は温泉に浸かる時間を短くし、日を追う毎に温泉入浴時間を伸ばしていくのがいいでしょう。湯あたりの症状は4日目に現れることが多いので、4日目は休息日として、温泉に入浴するのを避けるのも効果的な予防法です。

3.湯あたりによる「熱」「胃痛」「嘔吐」「下痢」の対処法


その日の体調、入浴時間、身体の拒絶反応により、どれだけ気をつけていても湯あたりになる可能性があります。湯あたりになってしまった場合、その様子から“湯冷めによる風邪の症状”と勘違いしやすいですが、まずは湯あたりの可能性を考え、対処すべきか判断しましょう。

4.赤ちゃん・子供が湯あたりを起こした場合

子ども 赤ちゃん 湯あたり のぼせ

幼児や小学生の子供は、大人よりと比べて体重より表面積が広いため、高温度の温泉に弱い場合があります。とくに赤ちゃんは温泉の温度が40℃以上であると湯あたりを起こしやすいので、温泉のあとに「熱」「胃痛」「嘔吐」「下痢」等の症状が現れた場合、すぐに病院で診察してもらいましょう。

子供が「嘔吐」をおこしてしまった場合は、嘔吐物が喉に詰まってしまう可能性を避けるため、横に寝かせた状態で救急車を呼ぶか、嘔吐がおさまったらすぐに病院に運びましょう。

子供は自分の症状をうまく伝えられないため、保護者は小さな変化を見逃さず、しっかり救護にあたることが肝心です。決して焦らず、適切な処置を施しましょう。

5.大人が湯あたりを起こした場合

大人 湯あたり のぼせ 体調不良
湯あたりは通常、1時間ほどあれば症状がおさまるといわれています。寒気がなければ身体のほてりを冷まし、その日は温泉に入るのを控え、体調が落ち着くまで安静に過ごしましょう。その後1日経って体調が落ち着いていれば、温泉入浴を再開しても良いでしょう。

とはいえ赤ちゃん・子供と同様、「熱」「胃痛」「嘔吐」「下痢」等の症状が現れた場合、病院で医師の診断を受けましょう。

6.湯あたりにならないための3つの対処法

1.いきなり温泉に入らない

突然温泉に入ると、急な体温変化や血圧上昇によって、体調を崩しやすくなります。心臓から一番遠い足先をはじめに、お腹、手足と、徐々に身体を温めてから入浴しましょう。

2.温泉に長時間浸からない

体温より熱いお湯の温泉に入浴するときは、短時間で出ることを心がけましょう。湯あたりやのぼせによって体調不良や目眩をおこしやすくなるので、こまめに身体のほてりを冷まし、休憩することが大切です。

3.水分補給をしっかり!

温泉に入浴する際は、しっかり水分補給をおこないます。温泉に入る前にコップ一杯分の水を飲み、入浴後も同じくコップ一杯分の水を補給しましょう。温泉の入浴中もこまめに水分補給をおこなえば、脱水症状になるのを防げます。また、湯あたりにはビタミンが効果的とされているので、レモン水やオレンジジュースなど、ビタミンが採れるドリンクで身体を整えましょう。

フルーツをそのままカットして水に浮かべるデトックスウォーターなど、おしゃれドリンクだと気分があがるかもしれません。ぜひお試しあれ。

7.適切な対処法で湯あたりを予防しよう

デトックスウォーター

温泉やお風呂に入る際、いつも隣り合わせである“湯あたり問題”。いきなり温泉に入らない、水分補給をしっかり摂る、そして水分補給をしっかりするなど、適切な対処法で予防につとめ、快適な入浴タイムをお過ごしください。すこしでも心配な点があったり、あまりにも症状が重かったりする場合は、すぐに病院で医師の診断を受けてくださいね。くれぐれも、油断は禁物です。

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