温泉卵の作り方|レンジで簡単!美味しいたれレシピも

温泉地の定番グルメといえば温泉卵ですよね!沸騰したお湯で調理するゆで卵とは違い、温泉でじっくりと加熱する温泉卵はトロッとした白身と程良く固まった黄身が魅力です。今回は、優しい食感が楽しめる温泉卵の簡単な調理方や美味しい食べ方をご紹介していきます。

1. 温泉卵とは?半熟卵との違い

「温泉卵」といえば、トロッとした白身と程良く固まった黄身が特徴ですよね!黄身までしっかりと火の通ったゆで卵や、白身は硬く黄身はトロッとしている半熟卵なんかとはまた違った食感を楽しむことができます。丼モノにのせたりサラダの付け合わせにしたり、様々なお料理と併せて楽しむこともできますよね。

「温泉卵」と半熟卵との食感の違いは、ゆでるお湯の温度によってうまれます。65℃~68℃のお湯でじっくりゆでる「温泉卵」に対して、沸騰したお湯でさっとゆでるのが半熟卵。そもそも、卵の黄身は約70℃白身は約80℃で固まるため、沸騰したお湯でゆでるゆで卵や半熟卵はどうしても硬くなってしまうんです。逆に、それ以下の温度でゆでる「温泉卵」はトロッとした食感を残したまま完成するという訳なんですね。

源泉の温度が65℃以上で「温泉卵」づくりに適している温泉地では、古くからこのトロッとした食感の卵が楽しまれてきました。卵を源泉につけて調理する温泉地ならではの卵の食べ方ということで「温泉卵」と呼ばれるようになったそうですよ。

「温泉卵」が名物の温泉地には、箱根大涌谷の「黒たまご」、別府温泉の「地獄ゆでたまご」、湯村温泉の「荒湯たまご」、飯坂温泉の「ラジウム温泉卵」などがありますよ。これらの温泉地を訪れた際には、温泉でゆでた本場の「温泉卵」をぜひ堪能してみてください。

2. レンジで出来る温泉卵の作り方


65℃~68℃のお湯でじっくりと卵をゆでるのが温泉卵の基本的な作り方ですが、実はもっと簡単に作る方法もあります。お湯を沸かしたりゆで時間を気にしたりと、卵をゆでるのって面倒ですよね。それが簡単に、しかも短時間でおこなえる魔法のような方法なんです。

温泉卵の簡単な作り方とは電子レンジを使用する方法です。マグカップに生卵と水を入れ電子レンジで温めるだけで温泉卵が完成します。温め時間は、500Wのもので30秒〜1分、600Wのもので30秒〜40秒ほど。覚えることはこれだけ。食べたくなったらいつでも温泉卵が作れます。いかがですか?簡単ですよね。

レンジで約50秒!温泉卵の作り方

①マグカップに生卵を割り入れます
②卵が隠れる位の水を入れます
③爪楊枝で刺し、卵の黄身に4箇所ほど穴を開けます
④500Wの電子レンジで30秒〜1分、600Wの場合は30秒〜40秒ほど温めます。最初は時間を短めに設定して、様子を見ながらお好みの硬さになるまで徐々に温めていってください
⑤卵がお好みの硬さになったら水を捨てて完成です

注意点は、卵が爆発してしまい失敗につながるので長時間の加熱を避けること。基本的にサランラップは不要ですが、もしどうしても掛けたいという方はマグカップの中の空気が抜けるよう、ふわっと隙間をつくって掛けてください。ちなみに、温泉卵作りの容器には大きさ的にマグカップが適していますが、なければボウルなどでも代用可能です。電子レンジを使ったこの方法で、気軽に温泉卵を堪能してみてください。

3. もっと本格派な温泉卵の作り方

電気炊飯器の保温機能を使って温泉卵を作る方法もあります。電子レンジを使用したものと同様にこちらも作り方はとても簡単で、生卵とお湯を入れた炊飯器を保温モードにして20分ほど待つだけ。保温状態の炊飯器が、温泉卵を作るのに適した温度を保ってくれて、卵をぷるぷるトロッとした状態に仕上げてくれます。

温度調整を炊飯器がおこなってくれるこの方法なら、お鍋でゆでるよりもはるかに簡単に作ることができます。炊飯ジャーの中に入れておく時間によって温泉卵の半熟加減を調整することができるので、何分でお好みの状態に仕上がるかいろいろ試してみるのも楽しいですよ!

炊飯器に入れるだけ20分!

①やかんや鍋などでお湯を沸かします
②積み重ならない範囲でお好みの数量、卵を炊飯器のお釜に並べます
③直接卵にかからないよう、沸かしたお湯を卵が隠れるまでお釜に注ぎます
④炊飯機を保温モードにして20分ほど待ちます
⑤炊飯器から取り出した卵を冷水に数分間浸せば完成です

熱いお湯が直接卵にかかると、かかった白身の部分が硬くなってしまうため、炊飯器にお湯を注ぐ際は十分い注意してください。ちなみに、沸かしたお湯ではなく水を炊飯器に注いでも温泉卵を作ることはできますが、その場合は、保温モードに設定した後40〜60分ほど待つ必要があります。

4. 温泉卵専門の器で気軽に調理

これまでは、電子レンジや電気炊飯器といった身近な家電を使用した温泉卵の簡単な作り方をご紹介してきましたが、ここからはさらにお手軽に温泉卵を作る方法をご紹介していきます。その方法というのは、市販されている専用のアイテムを使うというもの。100均で購入できるモノから1万円前後で販売されているご家庭用卵ゆで機、大量に温泉卵を作ることのできる業務用のモノまで、世の中には温泉卵を作るための様々なアイテムが取り揃えられています。

日常的に温泉卵を作られている方は、そういったアイテムの購入を検討してみるのもいいですね。簡単に作れるだけではなく時間の節約にもなっておすすめですよ!以下に、アイテムの具体的な特徴と使い方をご紹介していきます。

100均で購入できる温泉卵作り専用器具

100均で購入できる温泉卵作りの専用器具は、器具の中に生卵を割り入れて電子レンジで加熱するというモノ。上記でご紹介したレンジを使用する温泉卵の作り方と同様です。マグカップの代わりにこちらの専用器具を使用するイメージですね。専用の器具になっているので、失敗も少なくトロッとした絶妙な半熟状態の温泉卵を作ることができます。

①100均で購入した温泉卵作り専用器具に生卵を割り入れます
②卵が隠れる位の水を入れます
③爪楊枝で刺し、卵の黄身に4箇所ほど穴を開けます
④500Wの電子レンジで50秒ほど温めます
⑤専用器具の湯ぬき穴からお湯を捨てて完成です

「象印 温泉たまご器」を使って温泉卵作り!

「象印 温泉たまご器」は、ゆで卵を作るための専用家電です。ボタン1つで温泉卵から半熟卵、固ゆで卵までお好みの硬さのゆで卵作ることができますよ!操作が簡単な上に、一度に最大6個までゆで卵を作ることが可能で、頻繁にゆで卵を召し上がる方には特にオススメです。

①「象印 温泉たまご器」に卵をセットします
②「象印 温泉たまご器」に規定量の水を入れます
③お好みの硬さを選択して加熱開始ボタンを押します
④規定の時間が経過すれば完成です

5. 美味しいたれレシピ

温泉卵に欠かせないのが美味しいタレ。だしの効いたタレを掛けた温泉卵はご飯との相性も抜群です。タレとひと口にいっても、めんつゆをベースにしたものや白だしをベースにしたもの、だし汁をベースに作るものなど様々なレシピが存在しますよね。中でも人気が高いのは、めんつゆをベースにしたタレ。手軽に作れる上に味のバランスもとれているのが人気の理由です。

市販のめんつゆにみりんやお醤油などを加えるだけで簡単に作ることができるこのタレは、おひたしに掛けたり卵焼きに混ぜたりしても美味しく、いろいろな使い道が楽しめます。余りが他の料理で有効活用できるのは嬉しいですよね!手作りのタレで美味しい温泉卵を堪能してみてください。

めんつゆをベースにしたタレのレシピ

・本つゆ 大さじ4
・みりん 大さじ2
・酒 小さじ1
・醤油 小さじ1/2
・昆布茶 少々
・水 200㏄

※温泉卵4〜6個分

白だしをベースにしたタレのレシピ

・白だし 大さじ1と半分
・みりん 大さじ1
・しょうゆ 小さじ1
・水 大さじ1

※温泉卵4〜6個分

6. 温泉卵のカロリーや栄養素

温泉卵に含まれるカロリーや脂質などの栄養素は生卵とほぼ同じです。強いていえば、温泉卵は加熱されているてめ、熱に弱いビタミンB群やタンパク質の量が若干少なくなります。温泉卵ひとつ分のカロリーは約90gで、それほど高くはありません。また、卵にはビタミンB群が豊富に含まれていて、健康に良い食べ物として紹介されることもあります。

ただ、温泉卵ひとつでお腹がふくれる訳ではないため、ダイエットには向かないようです。コレステロールも多く含まれているので、食べ過ぎにはご注意ください。

7. 温泉卵のアレンジレシピ

丼モノの上にのせたり麺類と併せたり、色々なアレンジが楽しめるのも温泉卵の魅力です。お料理をマイルドにしながらコクをプラスしてくれる名脇役ですよね!温泉卵を使った、特におすすめのアレンジレシピを以下にご紹介していきます。

とろとろ焼肉丼


いわゆる焼肉丼に温泉卵をトッピングしたレシピです。焼肉の旨味を温泉卵のコクが引き立ててくれますよ!男性にも女性にも人気の高いこちらのレシピを是非堪能してみてください。

しらす丼の上に!


しらす丼の上に温泉卵をのせた定番のアレンジレシピです。しらすの旨味と温泉卵のマイルドな味わいがたまりません!お好みで薬味をトッピングしてお召し上がりください。しらすの風味と旨味が口の中に広がります。

温泉たまごサンド


温泉たまごサンドはその名の通り、温泉卵で作ったタマゴサンドです。別府温泉の隠れたグルメとして人気をはくしている「地獄蒸し卵サンド」が、一般のご家庭へと広まったものなんだとか。固ゆで卵で作るタマゴサンドとは違い、ふわっとしたタマゴの食感を楽しむことができますよ!

定番の温玉うどん


温泉卵といえば、釜揚げうどんでは定番のトッピングですよね。かけうどんにトッピングされる方も多いのではないでしょうか。麺にからむ温泉卵のコクがクセになります。

8. 賞味期限に注意!


加熱調理をして作られる温泉卵は、卵が本来もっているはずの菌を寄せ付けないようにする成分が、加熱の過程で破壊されています。つまり、生卵よりも日持ちしないということ。市販の温泉卵では1週間〜2週間程度、自家製のものにいたっては2日〜3日が消費期限です。中でも、電子レンジを使用して作った温泉卵は、加熱時間が短くサルモネラ菌が死滅しきっていないことも多いため、できるだけ早く食べてください。

温泉卵に限らず、卵は長い期間の常温保管は避け賞味期限切れに注意する必要があります。特に温泉卵は、早く傷みやすということを忘れず、保管方法や保管期間に気を使うようにしてくださいね。安心できる保管方法で、ぷるぷるトロッとした温泉卵ライフを満喫しましょう!

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